バックパッカーじゃあないんだけど

☆バックパッカーあこがれているんだけど体力的に持たないですね。

バックパッカーは冒険家の卵、ただの貧乏旅行か。

2003年1月10日

 朝6時起床、外はまだ暗い、昨晩というか先程まで準備していたので寝たのは2時間程度である。まあ準備といってもたいしたものはない。シャワーを浴びて着替えてホテルを出たのが6時30分、まだ夜明け前である。この時間Tシャツでは肌寒いが長袖の薄手のものは持ってきていないので仕方ない、そうこうしているうちにタクシーが来た。モーチットバスターミナルに着いたのが7時少し前で、ここのセブンイレブンで少し買い物したりするので8時のバスチケットを購入した。片道180B(約540円)、この路線はいくつかのバス会社路線を持っているようで多少バス会社により値段が違うのかも知れない。ここから長距離バスで約4時間、タイ・カンボジア国境の町アランヤプラテートへ向けて出発だ。平日ということもあり乗客はまばらであるが、席は一応指定となっている。

北バスターミナル(モーチット)

 バスの中は冷房が効いているので寒い、15分くらい走りドンムアン空港(バンコク国際空港)あたりを過ぎる頃は窓側にいたので日差しが強くなってきたので丁度良い心地である。昨晩寝てないせいもあり睡魔が襲ってくるが、座った席のリクライニングが故障しているようで後ろに倒せないのには参った。長距離バスといっても途中で乗せていくので1時間もしないうちにだんだん乗車率は90%位になってきている。まあ乗る人もあるということは降りる人もいるので途中でリクライニングの壊れてない席へ移動一眠りした。アランヤプラテートのバスターミナルに着いたのは12時10分を少し廻った頃である、ここから国境まではトクトク(タイの3輪自動車)に乗っていく、時間は約10分で料金は50B(約150円)。

タイ・カンボジア国境 アランヤプラテート(タイ)・ポイペト(カンボジア)
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タイ・カンボジア国境1

タイ・カンボジア国境2


 ここは学校の校庭のようなところに両国のイミグレーションがある。まずタイ側からの出国手続きをし、その後カンボジアへの入国手続きだがまず入国にはビザが必要なのでビザの申請をする、1000B(約3000円)必要になる。カンボジアの通貨はリエルなのだが国境ではバーツが使えるまた、カンボジア国内はリエルまたはドルが通貨である。その後カンボジアへの入国手続きであるがこのときその日のうちに出国する場合は尚かつ100B必要になるがカンボジア国内へ1日以上滞在する場は不要である。ここを越えるとカンボジア王国のポイペトという町なのである。それと国境の町に住んでいる人たちは簡単に国境を行き来出来るようなパスあるようで、イミグレを簡単に通過していた。

タイ・カンボジア国境その2
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タイ・カンボジア国境3

タイ・カンボジア国境4

 国境地帯へはというより、ここを陸路で越えるのが目的で世界中のバックパッカーがここを通過する。カンボジア国道5号線をバッタンバン経由でプノンペンに入るかシェムリアップへ向かう。シェムリアップへは途中から国道6号線に分かれる。プノンペンへ出てベトナムへ入るのが多いのかも知れない。
 ここでは定期バスなどは出てないのでピックアップトラックの荷台に載っていくか少し料金は高いが助手席に乗せてもらうかである。ピックアップトラックの荷台は350B(約1000円)と言っていた。助手席で500B(約1500円)と言う。丁度交渉しているときにマイクロバスが通りかかったのでどこまで行くのか聞いたらシェムリアップへ行くというのでいくらか聞いたら500Bという、完全にふっかけってきているが、ピックアップトラックに比べれば雲泥の差であるからマイクロバスに乗って行くことにした。このとき1時を少し回っていた。マイクロバスは助手席だったので正面の写真が撮れるのでラッキーだと上昇志向に考えることにした。なにしろこのバスに乗り合わせていた日本人に聞いたところカオサン(バンコク市内)からシェムリアップまで100Bというから随分ぼったくられたもんだ。カオサンは世界中からのバックパッカーのたまり場としても有名で、バックパッカーの連中はいかに安く旅したことを競っているんだからしかたあるまい。俺はバックパッカーじゃあないんだ。

国道6号線
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対向車とのすれ違い

土埃で前が見えなくなる

 ここへ来るまでの過程は凄すぎるとしかいいようがない、バスの平均時速はおそらく30Km程度ではないのかと思われる。道は所々舗装はされているものの地雷で爆破されて穴があいているような所が多々あるのでスピードは出せないし、まして舗装されてないところは車がすれ違うと土埃がもの凄く前が見えなくなる。まあこうして一般の車が走れるということはアフガンの比ではないだろうが、日本人的に考えると信じられない、40年くらい前に自宅の近くがまだ舗装されてなかったのを思い出す。
 国道を牛が渡るのはテレビなどでは見たことがあるかも知れないが実際に遭遇したのには結構感激ものである。夕方5時を過ぎると日が落ちてくる。6時を回った頃は真っ暗とう言葉があっている。なにしろ国道には電気はないし、対向車の明かりが見えるだけで、集落があっても国道から20m程度奥に入ったところに時々明かりが見えることがあるていどなのである。7時30分頃にはシェムリアップにだいぶ近づいているのだと思われるのは、集落がまばらではあるが出てきて明かりも見え始めた。そうこうしながら、マイクロバスは途中3回くらいの食事休憩を挟んで午後8時少し過ぎにシェムリアップに到着した。ポイペトから7時間、長旅だった。普通の道路を走る7時間とは訳が違うことを悟りました。バックパッカーって気力いるなあ。これ実感です。

国道6号線
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狭い橋

休憩所で

国道6号線
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延々と続く直線、地平線が見えそう

牛が国道を渡る

 この時間について自力で探すのも大変なものがあるんで、ゲストハウスを案内するから見てみないかと言われ、全室ツインで1泊$5(600円程度)だし綺麗だったので即OKした。ただ温水シャワーでなかったのがきつかった。結構夜は冷え込みましたから、推定22〜3度くらいかなあ。天井に付いている大きなファンのみでACは無いけど全く問題なし。

シェムリアップ
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ゲストハウス玄関

室内

 ここで夕食、疲れすぎてるんで部屋に戻ったら爆睡でした。

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